賠償保険とそれ以外の保険
賠償保険とそれ以外の保険
前回までで、任意自動車保険について事故加害者と事故被害者双方の視点から説明を行ってきました。
これは、事故の際の被害者への賠償保険と呼ばれます。
しかし、自動車保険とは賠償保険だけではありません。
この頁では、任意自動車保険の賠償保険以外の部分を補足の意味もこめて説明していきたいと思います。
前述のように、自動車保険の基本は被害者や遺族への賠償保険ということになります。
これには人的被害と物的被害、逸失利益などが含まれる。
人的被害とは、事故被害者が直接被った被害、怪我や障害などが該当します。
物的被害とは、例えば事故被害者が身につけていた衣服やアクセサリー、所持品が破損したり、車をぶつけて家が損壊した、信号や標識、ガードレールが壊れてしまったなどの被害を言います。
逸失利益とは、事故被害者がその事故に遭わなければ得れていたであろう利益への損害になります。
例えば、10歳の子供が死亡してしまった場合、その子が平均寿命まで生きていたとしたら生涯年収はいくら…というような考え方に基づいて算出されるものです。
よく、医者と事故を起こしたら大変だ、などと冗談っぽく言われるのはこの逸失利益の考え方からくるものなのです。
賠償保険は、被害者や遺族への補償という性格上、運転者の重過失(飲酒運転、無免許など)であっても、保険金は原則として支払われます。
但し、運転者限定の特約への違反があった場合などは支払われないこともあるので、注意が必要です。
賠償保険以外の保険に、自身の怪我や自動車の損害を補填する保険もあります。
駐車場に車を置いていたら車をぶつけられていた等のいわゆる「当て逃げ」や、狭い路地で車の角を擦ってしまった等の自損事故を補償してくれる自動車保険です。
ただこのタイプの自動車保険の場合、運転者の重過失があった場合は「自己責任」として、保険金が支払われません。
それから、賠償保険以外の自動車保険のみ(例えば車両保険のみ)を単独で加入することはできません。
賠償任意自動車保険に加入した上で、そのオプションとして加入できるものなのです。